車と新緑とムカシヤンマと

岩国市某所にて.

GWということでほぼ1ヶ月乗らなかった車の運転^^
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運転をあやまって水路に落ちた,図ではありませぬ笑

よく訪ねる里山で,横道に車を置いて散策開始です.


父から写真の極意を教わる^^

  • 光がスポットライトのようにあたっているところをねらう!
  • 背景をできるだけシンプルにせよ!

それを意識して撮ったのがこんな写真.
*2
*3
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よし笑!


そしてこの時期見つけたいのがトンボ.
5〜6月はトンボの種数が最も多い季節です.
ここは道に沿ってわき水がわき出し.小川が流れ,湿地が点在する環境なのでトンボが多く見られます.
シオカラトンボのメス,ミヤマカワトンボなどをまず発見.

そして父の2.0目が何かをとらえた!!「道に大きいトンボ!」

道路にペターと羽を広げて止まるサナエの1種のような大きなトンボ.
このくらい大きなトンボを見つけると興奮してしまいますね笑
さあ,止まっているトンボを見つけたら・・ここからいかに近寄っていくかがポイントです.
欲と忍耐との戦い・・
ゆっくり,ゆっくり・・


しかしこのトンボは近づいても逃げる気配がありません.死んでいるのかな?
と思ってチョンとさわると.ふわふわっと飛び立ちましたが,すぐにまた新緑の枝にとまってしまいました.
*5

さてさて,このトンボの名前ですが,
家で調べてみると驚きました.
胸にある模様が黒がかっている等の特徴からムカシヤンマのようなのです.


ムカシヤンマははるか昔,ジュラ紀から姿を変えていない生きた化石で,生殖弁ではなく産卵管を持つ等,原始的な特徴を持っています.
そして「しまねの自然」HPによると,「姿に似合わず動作はにぶく道路の上や石の上、木の幹などに体を密着させるようにしてペタリととまる。時には人の服にとまったりすることもあり、あまり長くは飛ばない。」とのこと.
幼虫は低温の水がしたたりおち,ゼニゴケが多く生える環境を好むそうです.そのような特殊な環境を好むために長く飛ぶように進化しなかったのかもしれませんね.成虫になるのに約3年もかかり,この種が生息していることは環境が安定している指標とも言われます.


う〜んでもこんな身近にムカシヤンマがいるとは・・
出会いに感謝!
またこの個体の子が成虫になれたらいいですね^^

岩国市内の溜池にて.

*6
よく通う岩国市内の溜池にも行ってみました.
唯一発見したのがこのアジアイトトンボ♀未熟型.
まだ溜池のトンボの季節ははやいようです.

今日であったいきものたち

小川・湿地にて
昆虫:ムカシヤンマ,シオカラトンボ(♀),ミヤマカワトンボ
花;ヒメハギ,レンゲ,キュウリグサ
溜池にて
昆虫:アジアイトトンボ,ヨツボシトンボ

今日のいきものーと

ムカシヤンマ Tanypteryx pryeri

  • ムカシヤンマ科
  • 原始的な特性を持ち,生殖弁の代わりに産卵管を持つ
  • 成虫はおもに4〜8月に発生.
  • 分布は,東北以南の本州と九州.日本固有種.
  • 幼虫は崖などに水がしたたり落ち,ゼニゴケなどのコケ類が一面茂っているような環境を好む.低水温で,きれいな水質に住むが,幼虫は水に入ることはほとんどなく,湿ったコケの中にトンネルを掘って住み,半水生の生活をする.
  • 山口県でも確認される場所は限定される.
  • 都道府県によっては絶滅危惧I類に指定されているところもある.
  • 独特の黄色い縞模様が特徴的.
  • 成虫になるのに約3年かかるため,環境の安定をしめすバロメータとなる.

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*1:新緑,Canon EOS50D + 100?macro

*2:Canon EOS50D + 100?macro

*3:Canon EOS50D + 100?macro

*4:Canon EOS50D + 100?macro

*5:ムカシヤンマ,Canon EOS50D + 100?macro

*6:アジアイトトンボCanon EOS50D + 100?macro