マツバウンラン
こんにちは,hinkochiです.
めっきり暑くなりましたね〜
この前まで関東方面では雪が降るほどの寒さだったのに・・
冬からいきなり夏が来た感があります(汗)
さてさてこの時期実家近くの休耕田に紫色の花園が現れます^^
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一見ムラサキサギゴケの群落かな?と思いますが,ムラサキサギゴケの紫よりも青みがかった色をしています.
この花の正体は・・「マツバウンラン」です.
花をクローズアップするとこんな感じ.
大きさ1〜2cmほどのとても小さな花です.
よく見ると花の中央部が白く膨らんだおもしろい形をしています^^
昆虫がこの部分にのると重みによって下がり,隠されたおしべやめしべが現れるシステムになっているようです.
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「ラン」と名前がついていますが,ランの仲間ではなく,「ゴマノハグサ科ウンラン属」に属しています.
ゴマノハグサ科にはオオイヌノフグリなどがありますね.
名前の由来は花がウンランに似ており,松の葉に似た小さい葉を地上につけることからのようです.
そしてこのマツバウンランは北アメリカ原産の帰化植物です.
山口県東部の実家周辺ではじめて見つけたのは10年くらい前でしょうか.
休耕田一面が紫色に染まっていてビックリしたのを覚えています.
そのときは1つの田だけに群生していたのですが,ここ数年で地域の至る所で見るようになりました.
写真のように,地面に這いつくばった葉から細い茎がぐいーっと30センチくらい伸びて小さな花をつけます.
適度に上草刈りなどの管理がなされる(攪乱がある)休耕田はマツバウンランにとって過ごしやすい環境なのかもしれませんね〜^^
今日のいきものーと
マツバウンラン Linaria canadensis
- ゴマノハグサ科ウンラン属
- 名前の由来は葉が松のような針状であり,花がウンランに似ている事から.
- 春,地面のロゼット状の葉から細く長い茎を伸ばし,小さい花をつける.
- 北アメリカ原産の帰化植物.歴史は新しく1941年に京都で発見されたのが最初.
- 関東以西を中心に広まっている.
- 花が本種より大きい「オオマツバウンラン」もある.
- 花は仮面状花冠という構造をしている.
(昆虫が膨らんだ部分に乗ると蜜へのアプローチが現れ,おしべ・めしべが顔を出す)
⇒今度観察してみよう
(wikipedia,マツバウンラン愛好会さんのHP(こちら)を参考にさせて頂きました^^)