井原山のスプリングエフェメラル

3年前期が始まって1週間.教職や実験の授業がたくさんあるので,今までにない忙しさです…
疲れを癒そうと春の花探しを思い立ち,ホソバナコバイモという花が咲くという井原山(糸島市)に登ってきました.スーパーカブで急坂の林道をのぼり,水無登山口からスタートです.

登山口から沢沿いの明るい広葉樹の林を登っていきます.湿った環境を好むニリンソウが道沿いに群生していました.今日は曇っていたので花は閉じていましたが,それはそれで趣があって美しかったですね^^  

このチャルメルソウも沢沿いでたくさん見られました.その名前の由来はチャルメルに似たおもしろい形の花です.見れば見るほど不思議な形.どんな昆虫が訪れるのでしょうか.

しばらく行くと広がるオオキツネノカミソリの群生地付近にて,目的のホソバナコバイモ発見.若干見頃は過ぎているかな,という感じです.

その他にもネコノメソウの仲間のイワボタン,コガネネコノメソウや,ヤマエンゴサク,ジロボウエンゴサク,小さい青い花をつけたマルバルリソウなども見頃でした.スミレの仲間が咲いているかな,と思ったのですが,エイザンスミレがちらほら見られただけでまだ早いのかもしれません.
そして湿地で見つけた小さな小さな花.花自体の大きさは2mmも満たないでしょうか.白く細い茎を地面から出して一輪ずつ花をつけています.名前を調べましたが,わかりません..

さて,明るい広葉樹林の中を野草を散策しながら1時間かけて歩いて,スギ林の急登に入ります.急に気温が下がり,沢沿いに多くの雪が見られたのには驚きました.15分ほどで尾根に出ます.霧が立ち込めた尾根沿いはひんやりとした空気が流れ,急登の汗がすーと引いていきました.これが山登りで一番気持ちいい瞬間ですね.
尾根沿いのツツジはまだ芽吹いていませんでした.出逢ったおじさんによると,5月10日ごろにはツツジが満開になって福岡市の展望とあわせてとてもきれいな風景が楽しめるとのこと.次回は井原山ー雷山の縦走コースでツツジを楽しみたいです.