ツノゼミ展。
大学生の夏休みもやっと始まりました。
塾講師も昨日でお盆休みに入ったので、テスト中から気になっていた、大学博物館のツノゼミ展へ。
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部屋にこんな感じのツノゼミの写真がたくさん飾ってありました。
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ふ〜ん なるほど!
まさに題目通り「彫刻を背負った昆虫」ですね。
それにしてもこの写真どう撮ったのだろう、いろいろなところにピントを合わせてあとから合成処理したのかな、とか考えていると・・
ふと右側の箱に気づく。
「標本にさわらないでね」
そしてその中にほこりのような何かがいるのに気づく。
これがツノゼミ?
ち、ちいさい・・
今まで「ツノゼミ」という生物に目を向けたことがなく、熱帯性の昆虫と聞いてそれなりに大きいものを想像していたのでびっくりしました。
掲示によると、セミと名が付いているものの、全く違う科に属していて、ヨコバイやウンカに近い仲間だそう(まあ、ヨコバイやウンカもセミとおなじカメムシ目の仲間だけどね・・)。確かによく見るツマグロヨコバイとかに似ていますね。
それにしてもこんなに小さな体がこんな複雑な構造をもっているなんて・・
確かに枯葉や植物のトゲなどに擬態して、生存が有利になるかもしれないけど、こんな小さい種にここまでの淘汰圧が働くかな、と考えてしまいます。
説明には、
「ツノゼミの形態に関しては生物学者も頭を悩ましてきた。ツノゼミは淘汰により進化したが、やがて生存とは直接関係ない方向に過剰進化が起きたと考えられている。しかしそれを無理やり説明するためと批判する生物学者もいる。」
これは、生存上有利とも不利ともいえない中立的な形質の変化が偶然によって広まる遺伝的浮動の例といえるのかな。遺伝的浮動は主に分子レベルで作用するみたいだけど、昆虫みたいに生存サイクルが短い生物ではその影響が働きやすいのかも・・
しかしよくわからない。
一瞬「創造論」のほうが実は正しかったりして、とか思ってしまうほどのこのかたち。
・・まあ、難しいことはぬきにしても、
このツノゼミの美しさは感動もの^^
お近くの方は、ぜひぜひ標本を見に行ってみてください!