ヒーヨヒヨ
福岡都会のアパートと,田舎の地元.
違いを感じる要素に「音」があります.
実家ではクーラーがないので,窓は網戸の状態で開いています.
「開放系」の状態.
すると外からいろんな音が聞こえてくるのです.
デーデーポポーと鳴いて雨を知らせるキジバト.
テッペンハゲタカ・・とユーモラスに鳴くホトトギス.
母校の生徒のマラソンの声.
夕方になると一斉にシャワシャワ・・と鳴き始めるヒグラシ.
夜には田んぼからアマガエルの大合唱.
近くの森からはアオバズクのホウホウ,ホウホウという鳴き声.
..
そんなヒトと生きものたちが発する音から季節と時間の移り変わりを知らせてくれるんです.
都会で窓を開けず,クーラーをかけて,部屋を「閉じた系」にしていると,音の変化も空気の変化もなく,すこし寂しく感じます.
田舎を離れてはじめて分かるこの「音」の贅沢.
──と田舎の音は素晴らしいぞ!って雰囲気のことを書きましたが,
そうすべてがうまくいかないことも(笑).
祖母は,先日,ホトトギスがすぐ近くで一晩中鳴いて眠れなかったとか.
寝ようと思ったら,テッペンハゲタカ,テッペンハゲタカ・・
思わずハゲてない!と言いたくなりそうです^^;
やはり寝るときには,耳をすませば聞こえてくる,静かな感じの音がいいですよね.
それはさておき最近よく聞こえてくるのが,ヒヒヒ..ヒーヨヒヨ!というヒヨドリの甲高い鳴き声.ほかの鳥とはちがう感じです.
ヒヨドリくんといえば気の強さと大食漢で有名ですね.
冬餌台を設置していると,他の鳥を追っ払って独占してしまうこともあります.
そして,その多食い鳥が,恐れていた事件が起こしました!
今年我が家ではブルーベリーを植えました.
花が咲いて順調に育っていたのですが,
母がヒヨドリが花を食べているのを目撃.
そのときは
「あ,鳥が花を食べてる!」
とそう気を止めずに見てたそう^^;
しかししばらくすると,ブルーベリーの木にほとんど花がない・・
花がないと実がならない・・
ことの重要性にあとから気づいたのでした笑
そしてわずかに残った花からできた実も油断したすきにヒヨドリが食べてしまったそう.
ヒヨドリくん,どんだけブルーベリー好きなんだ・・
しかしヒトもブルーベリーすきだよ,全部食べてもらっちゃ困るよ,
ってわけで,家族は急遽対策会議を開いて,果物栽培の祖母が実のまわりにあみを設置.
これなら大丈夫!↓
*1
よくよく観察してみると,いまヒヨドリは繁殖,子育てのシーズンのようなんです.
サクラの木でセミを狩り,狩ったセミを別の個体にプレゼントしているヒヨドリを発見しました.これはメスにプレゼントを渡して気をひこうとする手ですね^^(鳥の世界も大変だ!)
*2
そして今日は庭で巣立ったばかりのヒヨドリのヒナを発見しました.
ヒヨドリは雑食性ですが,ヒナに与えるのは動物性のエサが主です.
ヒヨドリがこの周辺で子育てをしている,ということはそれだけ自然が豊か,ってことで喜んでいいのかもしれませんね^^
また子育て中ってことでより多くのエサが親も必要でしょうから,ちょっとの実は許してあげてもいいかも.
ヒーヨヒヨヒヨ..
電線から電線へ,今日もヒヨドリは元気に飛び回っています.