みつばちとやさしさ

youtubeタモリさんが出ている「エチカの鏡」という番組にて.(下に張り付け)
悩める人に人生を変える本をすすめる「本のソムリエ」とよばれる方がいらっしゃるそうです.

この番組の中で「やさしいってどういうこと」という本が紹介されます.

人は「優しくしたい」と思うこともあるが,「優しくされたい」という思いで人に「優しくする」.

──このように優しさの奥の人間のエゴが明かされる訳ですが,
それを解説された本のソムリエの方の話をざっと要約するとこんな感じ.

植物はミツバチのために花をさかせるんじゃない.
自分を輝かせるために花を咲かせる.
しかしそれがミツバチのためになっている.
自分の個性を発揮する事が本当の優しさにつながる.

なるほど〜と思いました.
自分を犠牲にしてまで優しくしようと意識的にすることは,
下心が見えますし,知らず知らずのうちにその優しさに対する見返りを求めてしまいますが
自分の個性を発揮することで優しさを見いだす.
これは気持ちのいい優しさのかたちですね.
自分自身の優しさの概念が少し変わった気がしました.


生態学では生物は他の個体のために何かをすることはない,
すべて自分の適応度を上げるために行動する,と言われています.
つまり自分のために生きる,これが生物の共通概念だと思います.
しかしそのような行動がいつのまにか他の生物のためになっている,と考えるのは
ロマンチックですね.


もとの本も読んでみたいと思います.