003シャクガの擬態

2月28日のつづき.

里山を自転車で上って行ったところに日当りが良い斜面があります.
ここは晩秋に暖を求めてテントウムシが集まり,1月終わり頃からタチツボスミレが咲く,という暖かいところです.


とはいってもこの時期昆虫はなかなか発見できません.

ここで斜面を見ていると,
枯れ茎の中に何かもそもそ動くものを発見!
あっシャクトリムシだ!

シャクトリムシ,つまりシャクガの幼虫(詳しい種名は分からず・・)の動きは,その名前の通り1㎝,2㎝・・と指を広げて長さを数えるような,独特なものです.見ているととてもおもしろいですね^^


さあ,このシャクガの幼虫,
わっせわっせと上へ上がって行った訳なのですが,
しばらくすると頂上にたどり着きました,

頭部をくねらせて,今からどう動くか考えているようです.


後退するか? それとも?
・・と見ていると・・


このように固まってしまいました^^
さわってみても全く動きません.


ふ〜むこれはまさに棒そっくりです.
もしこの状態でいたら絶対気づかなかったでしょう^^
本当に擬態の達人です.

さてさてこのシャクガの幼虫,いろいろ調べてみたのですが,体の形を植物の茎に似せるだけでなく,体の表面の成分をも植物の茎と似せている,という研究データがあるようです.何ともアリの仲間が茎にいるシャクガの幼虫を全く攻撃していないことから調べられたとの事.体から植物の茎と似たような成分を出して,植物になりきっているのですね!

撮影データ

シャクガの仲間
1,2…Canon EOS 50D + EF 100mm macro, 3…RICOH Caplio R10
山口県

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