鉄道の旅もまたよかものかな

この前,太宰府へ行ってきました.写真はその時食べた梅ヶ枝餅.梅の雰囲気のかけらもなかったけど(表面に梅の模様がしつらえてあったらしい),とても美味しかった.あん餅といったらそれまでなんですが,微妙な焼き加減で外はパリっと中はふんわり.福岡地元民の友人によると,店によって餅も大分変わるらしい.いろいろな店で食べ比べてみたいな.

それで,太宰府のかえり,鉄道好きの友人が「おもしろい駅を見せてやる」というので,天神から博多へ移動し,JRに乗換.

福北ゆたか線という誰かの名前みたいな電車に乗り,友人の電車うんちくを聞きながら,ガタンゴトン.
で,変わった駅というのは「ある意味広い」ことと「立地」にその特徴があるらしい.
もしかしたら崖にせり出した駅?とか田んぼの中のただっ広い駅?とか想像している間に,福岡の町並みをぬけ,急に山が両側からせまってきました.
そして,目的地の筑前山手駅に到着.

降りるとこんな感じ.幅が狭いですがまあ普通の駅って感じ.

では駅の入り口に行ってみましょう.階段を降り始めます.



さあ何段下りたことか(笑)
駅がどんな構造になっているかは外にたどり着いてようやく理解できました.

なるほど,広い駅というのは縦に「広い」駅だったんだ.それにしてもこんな駅は初めて見ました.つまり山と山をつなぐ谷に橋があるのですが,そこの中心にボーンと縦に長い建物があってそれが駅になってるんです.いや〜むりやり感が満載ですね(笑).もともと計画になかったのかな.
縦に長い分,横幅はかなり小さいです.そのためホームも狭いので,立っていると電車にタッチできるほどです.
そしてせっかくここまで来たんだから,と再び太宰府方面からぐるっと帰ることに.

5時過ぎなのに,外はめっきり暗くなり,地下鉄の中のような錯覚を覚えます.
帰りを急ぐ人たちが博多弁でいろいろな話をしています.
そんな景色を眺めながら,縦に並んだ席のなかで唯一の横向きの席を陣取って,のんびり過ごせました.

まあそうして鉄道で旅っぽいことを初めてしたのですが,なかなか鉄道の旅もいいかなと思いました.駅や電車の個性も面白いのはもちろんだけど,何と行ってもこの余裕感がいいですね.快適な席に座って車窓をのんびり眺めながら,友達と一緒ならまったり話をしながら,眠たくなったらうたたねして.地元の人の会話にふと耳を傾けてみたり.それで,気になる風景を見つけたら下りてみて.うん,満員の地下鉄はいやだけどローカル線は癒し旅として最高かもしれないです.友人によるとまだまだ面白い駅があるとのこと.筑豊線の田川方面には,あるやばそうな施設のためだけにつくられたような駅があるとか.また行ってみたいですね.