塾講師という仕事。

最近,個別指導塾の講師をはじめました!
先ほどようやく帰ってきたところです.
私にとって塾講師はリフレッシュの場.行く前に精神的・肉体的に疲れきっていても,塾で教えて帰ると,不思議と気分がリフレッシュ! 自己満足かもしれませんが,生徒が気持ちよくわかった!っていう顔をするのがすごく嬉しい.


そして教えているときは頭が常にフル回転!
生徒がどう反応するかはわかりません.事前に教え方をかなり練っても,思いもよらないところから質問が飛び出すものです.
英語の場合,forとtoの使い分け,無生物主語構文を訳すときの態の問題,受動態とかの「態」の言葉の意味…
答えたい!っていう気持ちがあるので,一瞬のうちに頭のはしからはしまで情報が巡りわたります.いつもじっくり(だらだら笑?)考えることが多いので,貴重な経験.

教えることは教えられることだ,なんて言葉があるけど,まさにそれを実感しますね.

というわけで,今では本業よりも塾講師の方が楽しくなってしまったのであります^^;


そして,今日の子は高校古典でした.
いわずもがな古典は第一の不得意科目.
理学部だし,まさか回ってくることはないだろう・・って思ってましたが,何でも理系の先生が多いので,まんべんなく教える科目はまわるとのこと.
まあ基礎ならなんとかなるかな..と承諾したのですが,
そこからが大変だった^^;

いざ見てみるとわからん・・
思い浮かぶのは高校の先生が早口で言っていた活用だけ笑
「できるだけはやくリズミカルに言うのがポイントですよ〜」
って言ってたっけ.
動詞の活用ですが,期末テスト前ということもあって,一時間の授業のために,二週間自分で勉強して,問題プリントつくって,さらに解答解説つくって,授業のシミュレートをして....とこれまでになく時間をかけました.


そこで古文を教えて今回感じたこと.


自分にとって苦手な科目だからこそ,ここが分かりにくいだろうなっていうのを予測できた気が.生徒から出てきた質問も,不思議と思いがけないものとは感じませんでした.「あったしかに,それ思った!」と同感できることが多かったのです.もしかしたら生徒にとっての疑問は,自分が初めてそれを勉強したときに感じた疑問だったのかも.その分野にある程度習熟してしまうと,いつしか最初の疑問は消え,慣れとと共に事柄を当たり前のものとして認識するようになってしまう.そこで生じるギャップが分かりづらさの原因につながっているのではないか.これは自分にとってちょっとした発見でした.


よく考えるとこのギャップ,大学の授業で教えられる側としても多々感じることですね.

教える側としてはそのギャップをいかに埋めるか,どれだけ初めて学ぶ人の気持ちに近づけるか,が大事なのかもしれません.


でも周到に準備した甲斐があって,満足いく授業になりました.
部活で疲れきっているはずの生徒も,うれしそうに今日はよくわかった!って言ってたし.
さあ,明後日は国語テストだね.がんばれよ〜!


夏はもうすぐ!